凍み渡り(しみわたり) |
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新潟県阿賀野市周辺では、厳冬期に田畑に積もった雪の上を歩くことを凍み渡り(しみわたり)と言います。 この地方では、2月中旬から3月にかけて、降雪量が減り時々移動性高気圧による晴天が広がることがあります。このような時には、気温も上昇することからザラメ状に雪が融けてきます。そして晴天が翌日まで続く場合は、放射冷却現象により気温が氷点下5度を下回ることもあり、このような時に雪の表面が固く凍りついて凍み渡りができることもあります。 希に、大きく成長した霧氷を見ることもできますので、晴れ渡った日には遠くまで歩きたくなります。 最近では、地球の温暖化のためか余り気温が低下しないので凍み渡りができる日がめっきり減ってきました。それでも年に数日は、子供達が歩いても長靴が埋まらない程度には凍てついてくれます。 40年も昔の話ですが、自転車で凍み渡りができる日もありました。そんな日は、小学校へわざわざ遠回りをして凍み渡りをしながら登校したものでした。大変楽しかった思い出です。 |
写真の雪原の50cm程下は、魚沼米に負けない食味の新潟コシヒカリを作付けする田圃です。 新潟平野は、阿賀野川や信濃川等の大河が形成した沖積平野で、阿賀野市はこの北東縁に位置しています。この地点の海抜は、約5mですが、1kmほど先に笹神丘陵(標高約100m)があり、 村杉低地帯を挟んで標高900m余りの五頭連峰が聳えています。 ここに有名な月岡断層が走っていて、4000年ほど前に液状化した痕跡があったり5m程の断層があったりします。いつまた大地震が来るのやら多少心配です。 もっとも、火山以外の山は、大地震を伴う地殻の変動によって誕生したわけですから、日本中何処にいても一緒です。この辺は、お米が好きで地学や化石に興味がある人にはとっても良いところかもしれませんね。 |
この辺りは、村杉低地帯を流れる折居川の支流が笹神丘陵を削り取って 新潟平野へと流れ込もうとしている所です。 6月にはホタル(ゲンジボタル)も乱舞するところです。 |
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